国岡商店の創業者。主要燃料がまだ石炭だった時代から石油の将来性を予見し、若くして石油販売業に乗り出す。その破天荒な発想と行動力で、既得権益がはびこる石油業界において次々と販路を拡大し、周囲から〝海賊〟とよばれ恐れられた。その一方で、「店員(従業員)は家族と同然」という信念のもと、どんな状況にあっても自らを支える店員たちとの絆を何よりも大事にした。戦後はアメリカのメジャーにもその名が知れ渡り敵視されるが、老いてもなお、日本人の誇りを追求する情熱を持ち続け、世界を相手に孤軍奮闘する。

【プロフィール】
1980年11月18日生まれ、大阪府出身。
1995年、V6のメンバーとして「MUSIC FOR THE PEOPLE」でCDデビュー。バラエティ、ドラマ、映画、ラジオと様々なジャンルで活躍。2002年、TVドラマ「木更津キャッツアイ」(TBS)が人気を集め、2度映画化される大ヒットを記録。また、TVドラマ「SP」(2007年/CX)、そしてその映画化作品の『SP 野望篇』『SP 革命篇』(2010年・2011年/波多野貴文監督)では、たぐいまれな身体能力と高い演技力で唯一無二の存在感を示した。その後も、『図書館戦争』『図書館戦争THE LAST MISSION』(2013年・2015年/佐藤信介監督)で冷徹な鬼教官を、『永遠の0』(2013年/山崎貴監督)では、生きることを最優先しながらも終戦間際に特攻を選ぶ軍人を演じ話題を集め、2014年には、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」にて主演・黒田官兵衛を演じた。2015年、第38回日本アカデミー賞で、男優として史上初の快挙となる、最優秀主演男優賞(『永遠の0』)、最優秀助演男優賞(『蜩ノ記』(小泉堯史監督))のダブル受賞を達成。『エヴェレスト 神々の山嶺』(2016年/平山秀幸監督)では、実際にエヴェレストでの撮影に挑んだ。公開待機作に『追憶』(2017年公開予定/降旗康男監督)、『関ヶ原』(2017年 初秋公開予定/原田眞人監督)がある。
国岡商店の店員。元は日邦石油の社員だったが、型破りな思考で石油販売業に取り組む鐡造に将来性を感じ、入店を希望する。戦時中はフィリピンに従軍し、終戦後に復員。国岡商店の再興のため、旧海軍備蓄タンクの底から石油をくみ上げる危険な任務にも進んで身を投じた。

【プロフィール】
1970年8月12日生まれ、埼玉県出身。
子役としてデビュー後、映画『男はつらいよ』シリーズ(1981~1995年/山田洋次監督)、TVドラマ「北の国から」シリーズ(1981~2002年/CX)でその名を知られ、「Dr.コトー診療所」シリーズ(2003〜2006年/CX)に主演。映画では、『ALWAYS三丁目の夕日』シリーズ三部作(2005年・2007年・2012年/山崎貴監督)に主演し、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を2度受賞(第29回・第31回)。日本映画界に欠かせない存在として現在に至る。公開待機作に『追憶』(2017年公開予定/降旗康男監督)がある。
国岡商店の店員。元は漁師で、門司港の海上で"海賊"鐡造の姿を見て興味を持ち、入店を希望。鐡造と共に満州を訪れた際には、満鉄(南満州鉄道)の車軸油の販売をめぐり、メジャーと丁々発止の戦いを繰り広げる。

【プロフィール】
1992年9月3日生まれ、東京都出身。
2001年、『STACY』(友松直之監督)で映画デビュー。『ヒミズ』(2012年/園子温監督)では、第68回ヴェネチア国際映画祭にて、マルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人俳優賞)を日本人初受賞。第36回日本アカデミー賞では新人俳優賞を受賞した。以降、『WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜』(2014年/矢口史靖監督)、『寄生獣』『寄生獣 完結編』(2014年・2015年/山崎貴監督)、『さよなら歌舞伎町』(2015年/廣木隆一監督)などに主演し、その類いまれなる演技力で、それぞれの作品で全く異なった顔を見せている。公開待機作に『聖の青春』(11月19日公開予定/森義隆監督)がある。
国岡商店の店員。元GHQの通訳で、英語が堪能。鐡造の人間性にほれ込み入店を希望。諜報も得意であり、国岡商店の数々の危機を救う。

【プロフィール】
1983年3月29日生まれ、兵庫県出身。
2007年、『椿三十郎』(森田芳光監督)で映画デビュー。主演を務めた『HK/変態仮面』(2013年/福田雄一監督)は大好評を博し、続編も製作された。2015年には『俺物語!!』(河合勇人監督)の主演にあたり体重を30kg増量するなど、役作りに懸けるそのストイックな姿勢も大きな話題を集めた。TVドラマにおいても、NHK連続テレビ小説「花子とアン」(2014年)、「天皇の料理番」(2015年/TBS)などに出演し、作品に良質感を与えている。公開待機作に『忍びの国』(2017年公開予定/中村義洋監督)がある。
国岡商店の店員。創業当時から鐡造を支え続け、苦楽を共にする。慎重な性格で、時に暴走する鐡造のブレーキ役となる。

【プロフィール】
1973年10月11日生まれ、福岡県出身。
舞台を中心に活動後、2007年、TVドラマ「SP 警視庁警備部警護課第四係」(CX)で注目を集め、以降、TVドラマ、映画、舞台と数多くの作品に出演。名バイプレーヤーとして欠かせない存在となる。2016年は『リップヴァンウィンクルの花嫁』(岩井俊二監督)、『シン・ゴジラ』(庵野秀明総監督)に出演。公開待機作に『疾風ロンド』(11月26日公開予定/吉田照幸監督)、『キセキーあの日のソビトー』(2017年1月28日公開予定/兼重淳監督)がある。
国岡商店の店員。元海軍大佐。終戦直後、石油販売業を再開できず苦しい状況にあった鐡造のもとに、GHQの要請であるラジオの修理事業を持ち込む。

【プロフィール】
1967年4月8日生まれ、静岡県出身。
1989年、「電気グルーヴ」のメンバーとしてデビュー。その独特のテクノサウンドで国内・海外問わず多くの熱狂的なファンを生み出した。2000年代以降、その活躍の場は俳優、声優、ナレーターなど多岐に渡る。映画では、2013年に出演した『凶悪』(白石和彌監督)、『くじけないで』(深川栄洋監督)がいずれも高い評価を得、第37回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を含む4つの賞を受賞。近年も『日本で一番悪い奴ら』(2016年/白石和彌監督)、『シン・ゴジラ』(2016年/庵野秀明総監督)、『怒り』(2016年/李相日監督)など、話題作への出演が続く。
日承丸の船長。鐡造の密命を受け、イランの石油を手に入れるため、危険を顧みずアバダンへ向かう。

【プロフィール】
1964年7月7日生まれ、兵庫県出身。
1984年に舞台デビュー後、その活動の場をTV、映画にも広げる。映画では、2005年に『フライ,ダディ,フライ』(成島出監督)、『ALWAYS 三丁目の夕日』(山崎貴監督)で、第29回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞をはじめとする8つの賞に輝き、以降も映画賞の常連としてその演技力は高い評価を得ている。主演作は、『クライマーズ・ハイ』(2008年/原田眞人監督)、『俺はまだ本気出してないだけ』(2013年/福田雄一監督)など。公開待機作に『土竜の唄 香港狂騒曲』(12月23日公開予定/三池崇史監督)、『本能寺ホテル』(2017年公開予定/鈴木雅之監督)がある。
国岡商店の店員。創業当時から鐡造の右腕として、鐡造の人間性を理解し、周囲の店員のまとめ役となる。国岡商店を縁の下から支える番頭的存在。

【プロフィール】
1951年9月4日生まれ、京都府出身。
舞台での活躍の後、1977年、映画『はなれ瞽女おりん』(篠田正浩監督)で映画デビュー。以降、実力派俳優として数多くの映画・ドラマ・舞台・CM作品に出演。2009年にはTVドラマ「深夜食堂」(MBS)に主演、以後シリーズ化され映画化も果たすなど、幅広い人気を博している。公開待機作に、映画『続・深夜食堂』(11月5日公開予定/松岡錠司監督)、『キセキ ―あの日のソビト―』(2017年1月28日公開予定/兼重淳監督)、ドラマではNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(2017年)などがある。
鐡造の最初の妻。若かりし頃の鐡造と結婚し、共に店員達を愛した心根の優しい女性。鐡造と幸せな新婚生活を送るも、ある事情をきっかけに離ればなれになってしまう。

【プロフィール】
1985年3月24日生まれ、広島県出身。
2001年、女優デビュー。以降、TVドラマ、映画、CMなど幅広い分野で目覚ましい活躍を続ける。TVドラマ「ホタルノヒカリ」(2007年・2010年/NTV)は映画化もされるなど大ヒットを記録し、2013年NHK大河ドラマ「八重の桜」では主人公・新島八重を演じた。NHK大河ファンタジー「精霊の守り人」は2017年1月からシーズン2が放送予定。映画では『海街diary』(2015年/是枝裕和監督)、『高台家の人々』(2016年/土方政人監督)などに主演。コメディからラブストーリーまで、幅広い役柄を演じ分ける。公開待機作に『本能寺ホテル』(2017年公開予定/鈴木雅之監督)がある。
老いた鐡造のもとを訪れる女性。

【プロフィール】
1990年3月14日生まれ、大阪府出身。
2011年、『東京オアシス』(松本佳奈監督・中村佳代監督)で映画デビュー。2014年には、『小さいおうち』(山田洋次監督)で第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞し、大きな注目を集めた。『母と暮せば』(2015年/山田洋次監督)では、第39回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を、前年に引き続き2年連続で受賞する。『リップヴァンウィンクルの花嫁』(2016年/岩井俊二監督)では映画単独主演をし、若手実力派女優として高い評価を得ている。公開待機作に『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017年初夏公開予定/成島出監督)がある。
鐡造の兄。鐡造とユキを引き合わせる。

【プロフィール】
1961年9月26日生まれ、福岡県出身。
1978年、『博多っ子純情』(曽根中生監督)で映画初出演にして初主演を飾りデビュー。以降、映画、TVドラマを中心に活躍。幅広いキャラクターを演じ分けるその演技力で、名脇役として多くの作品に出演する一方、『あぜ道のダンディ』(2011年/石井裕也監督)では第3回TAMA映画祭最優秀男優賞を受賞し主演として高い評価を得る。『お盆の弟』(2015年/大崎章監督)、『恋人たち』(2015年/橋口亮輔監督)では第37回ヨコハマ映画祭助演男優賞を受賞するなど、ベテラン俳優として確固たる地位を築いている。公開待機作に『14の夜』(2016年12月公開予定/足立紳監督)がある。
国岡商店創業の大恩人で、鐡造を若き日より高く評価。まだ駆け出しの国岡商店が資金難に陥った際には、自宅を売って金を工面し与えるなど、鐡造にとって大いなる支えとなった。

【プロフィール】
1942年2月15日生まれ、京都府出身。
1966年、映画『「エロ事師たち」より 人類学入門』(今村昌平監督)でデビュー。1973年にはNHK大河ドラマ「国盗り物語」で人気を博し、以降、多くの映画・TVドラマ作品で唯一無二の存在感を放っている。近年では映画『龍三と七人の子分たち』(2015年/北野武監督)、『S-最後の警官-奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』(2015年/平野俊一監督)など、今なお幅広いジャンルの作品への出演が続いている。公開待機作に『本能寺ホテル』(2017年公開予定/鈴木雅之監督)がある。
石統(石油配給統制会社)の社長。日本国内の石油販売を巡り、鐡造と長年にわたり激しく対立する。

【プロフィール】
1955年11月16日生まれ、大阪府出身。
1981年、『ガキ帝国』(井筒和幸監督)で映画デビュー。以後、映画を中心に多くの作品に出演し、1997年には『萌の朱雀』(河瀬直美監督)で映画初主演。圧倒的な存在感で高い評価を得て大作・話題作への出演が続いている。ジョン・ウ-監督作品『追捕 MANHUNT(原題)』や、本年のカンヌ国際映画祭に招待され、韓国内において800万人の観客動員で今年の話題作となったナ・ホンジン監督最新作『哭聲/コクソン(原題)』にもメインキャラクターとして出演している。2017年は、『破門 ふたりのヤクビョーガミ』(1月28日公開予定/小林聖太郎監督)、『忍びの国』(中村義洋監督)、『鋼の錬金術師』(曽利文彦監督)などの公開が控えている。

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